スーパーの業務改善入門

2018年06月28日

考え方を変えれば、営業利益は簡単に伸ばせる⁉

ドラッグストアやコンビニエンスストアなどの出店で、業績が芳しくない企業も多く有ります。
確かに、商圏内にお店が増えれば、パイの奪い合いで、これまでのように売上を伸ばすことは難しいかもしれません。

しかし、営業利益を伸ばすことは出来ます。
実際に、多くのクライアントで業務改善を行ってもらい、1.5倍や2倍程度に伸ばした企業はざらにあります。

但し、今までのやり方を続けていれば、それは難しいと言えます。
考え方ややり方を変える必要があります。

クライアントの事例を幾つか、簡単に説明します。


作業改善で、人時削減


相当な比率で、実地作業に問題を抱えている店舗が多いと言えます。

カートの使い方、作業動作、そして段取りなどです。
ここに気付いていない企業が殆どです。

・カートへの積み込み方法
・  〃 の積み込み量
・補充時のカートの活用
・加工時の  〃
・両手作業
等々、現場で観察して、改善を加えれば、作業効率は大幅にアップします。

             
↑片手作業とカートの不使用。作業時間は大幅に長くなる

             
↑ミニキャリアで単品補充。移動時間が大幅に増える


作業指示書を書き、活用する


作業指示書の活用も、人時削減(作業時間削減)に大きな効果をもたらします。

加工指示書の場合、弊社のクライアント(指示書を使っていない)場合では、活用するようになって、10%から20%程度の作業時間の削減を実現しています。

・指示待ち時間、待機時間を無くなる
・喋らなくても作業が進むため、作業者の意識が集中して、全体的に作業がスムーズに早く出来るようになる
・言い間違いや聞き間違いによる、作業ロスや作業者のストレスが発生しない
・遣ることが紙に書かれていることで、目標がハッキリしていて、段取りが良くなり全体として作業時間が短くなる

などの多くの無駄がなくなり、作業時間は大幅に短縮されることになります。


不必要な在庫を削減する


在庫が、必要以上に多いと、多くのロスを発生させることになります。
当然のことながら、粗利益の低下や、作業人時を増やすことに繋がります。

生鮮品では、鮮度劣化のもとになるのが過剰在庫です。
特に、スーパーマーケットは、戦略的に生鮮品の鮮度が高ければ、更に地域一番であれば、絶対的な強みになります。
ここのところを良く理解して、戦略的在庫管理を行うが必要が有ります。

             
↑不良在庫は、確実に鮮度低下とロスに繋がる

             
↑不良品は、値引きロス以上に、人時ロスを生む

グロサリーにおいては、バックルームの過剰在庫は、広い在庫置き場を必要として、商品を探すのにも時間がかかります。
必要最低限の在庫であれば、倉庫も狭くて済むし、探す時間も殆ど必要なくなります。
また、汚損破損、日付が古くなることによる値引きや廃棄のロスも少なくなります。
当然ですが、加工食品でも、缶詰などの一部の商品を除き、鮮度は問われることとなります。

             
↑過剰在庫は、商品を探すのに時間がかかる

             
↑過剰在庫の店は、欠品も多い兆候がある

売場の在庫においては、鮮度維持、補充頻度などの観点から、管理する必要が有ります。
科学的に管理していれば、
・鮮度を下げない
・補充頻度を減らす
・発注頻度を減らす
など、大きな効率アップ効果が期待できます。

このように、バックルームの在庫を削減することは基より、売場の一品一品の在庫についても、販売量や商品特性に合わせて、科学的、戦略的にコントロールすることが出来れば、生産性は大幅にアップすることになります。


すぐやる、早くやる


もし、これらのことについて、気付いていなければ、そして、何の改善もしていなければ、すぐに改善に取り掛かるべきです。

これらの、たった3つ改善を行うだけでも、人時ロス、商品のロスを削減できることは、十分イメージしていただけたと思います。

「人手が足りない」という声も最近よく耳にしますが、
ほとんどの場合は、「戦略不足」であり、「スキル不足」です。

業務改善によって、簡単に生産性を上げて、会社が抱える諸問題を解決することが出来ます。

粗利益を改善し、相乗積を働かせて、値入Mixで重点商品を安く販売することも可能になります。
営業利益を改善させて、営業利益Mixで、戦略部門の強化や商品開発などの投資をすることも可能になります。
実行すれば、客数や客単価をアップすることも十分可能になります。


但し、 「なかなか戦略的に考えることが出来ない・・・」
「やり方が今一つ理解できない・・・」
「改善活動をやっているけど、結果に結び付いていない・・・」
という会社は、専門家の意見を聞くべきです。

現場の問題点をすぐに発見して、今までと全く違った、『考え方』と『やり方』を教えてくれます。
簡単に早く出来る、早期に結果を出す方法を、です。

勉強もスポーツも、良い先生やコーチに出会うことが出来れば、今までより高いレベルでスタートを切ることが出来るようになるのです。 これが、マネジメントです。経営者の仕事です。


『スーパーの経営戦略』 その他の参考記事

こちらから、ご覧ください
  ⇒スーパーの経営戦略・関連記事 
  ⇒スーパーの業務改善戦略入門


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