スーパーマーケットの業務改善事例(その他)

2016年05月31日

スーパーの店長業務「やるべき仕事とやってはいけない作業」

基本情報

■プラン
業務改善全般

スーパーの店長業務

スーパーの店長は多忙です。各部門の管理業務、労務管理に加えて、人手が足りなくなれば各部門のフォロー、仕入れを責任持って行い、その合間に従業員教育をやって、足りなくなったグロッサリーを補充…そうして、忙しい日常の中に、ふと頭をよぎるのです。

「本当に大事な店長業務って何だっけ?」

そんな疑問が頭を過ぎったら、成長のチャンスです。今回は普段忙しいスーパーの店長がやるべき仕事とやってはいけない作業をご紹介し、店長業務の中での優先順位のつけ方をご説明します。

時間をとっても絶対にやるべき「売上に関わる店長業務」

スーパーの店長が時間をとっても絶対にやるべき業務は「売上に関わる店長業務」です。これらはスーパーの店長が行うべき重点業務とも呼べる業務で、具体的にいえば「販促・生産性向上・品質管理・人材教育訓練・分析調査」のいずれかです。それぞれの店長業務のポイントは、下記の業務改善事例をご参照ください。

販促:スーパーの「母の日」販促3つのポイント

生産性向上:会議の生産性アップで、スーパーマーケットが変わる!(前編)

品質管理:鮮度チェックを最適な時間帯に実施!スーパーの業務改善

人材教育訓練:人生が変わるスーパーマーケットの人材育成(前編)

分析調査:POSデータの分析でスーパーの青果部門の欠品を大幅削減

時間を割いてはいけない店長業務は作業

一方、店長が時間を割いていけない業務は、売上に関わらない店長業務です。つまり、「作業」と呼ばれるものです。例えば、経験の浅いパート社員やアルバイト社員でもできる業務で、具体的には補充陳列や店内掃除などです。このような作業と呼ばれる店長業務が1日の仕事のうち、1/3を超える店長は早急に仕事内容を見直すべきです。

また、一般に店長業務として、店長のみに任されがちな金銭管理や労務管理も然るべき手順を踏んで、部下に権限を移譲していけばよいでしょう。何故なら、金銭管理や労務管理は「お客様のサービスレベルがあがる仕事」ではなく、「売上に関わらない店長業務」だからです。まずは金銭管理や労務管理であっても、部下に丁寧に教えた上で、店長が自ら中身をチェックして、問題なければ任せてしまいましょう。店長は売上に関わらない店長業務を削減でき、部下は新たな仕事を覚え、一石二鳥です。

目的から店長業務に優先順位をつける

日々膨大にある店長業務は目的から優先順位づけを行いましょう。「売上に関わる店長業務」とは、突き詰めれば「本当にお客様の満足度に関わる業務」です。販促を行うことはお客様により良い商品をご紹介することです。

生産性向上は、業務改善を行い、お客様にご満足いただける本当の業務に注力できるようにするため。品質管理はお客様に喜んでいただける鮮度のいい商品をお届けするため。人材教育訓練は、お客様目線で接客できる社員を増やすため。分析調査はお客様の「欲しい」応える商品を適正価格でご用意するために行うことです。

忙しい店長は時に結果論で業務の優先度を決めがちです。レジの人手が足りなくなってしまったから、レジのフォローを行った。急な来客数の増加で在庫がなくなったから、在庫補充を行った。もちろん、作業が必要なときもあります。しかし、店長業務は状況に左右された結果論から重要度を決めるのではなく、「こうありたい」という目的論から逆算することをおすすめします。

スーパーによって、経営の目的は違います。それでも店長業務は「地域の発展のため」「お客様の生活の質をあげるため」など、目的から考えてその優先度を決めることが重要です。

 

店長業務をいちから教育いたします。スーパーでの店長の人材育成ならサミットリテイリングセンターまでご連絡ください。

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