スーパーの経営戦略入門

2008年11月21日

固定費の削減と戦略強化

益々厳しくなる環境の中で、利益を出すのは容易ではない。しかし、改善の方法は沢山あります。大切なのは、そのための情報収集と早期の実験のスタートです。

人件費の削減が金額ベースでは、一番効果があるものの、個人や組織のスキル・アップを伴わない、単なる人減らしは、売り場の商品の品質やサービスレベルの低下を招き、中長期的には利益以外にも、様々な部分でマイナスになる可能性が高くなります。

今回は、一つのポイントにあえて絞ってお話します。

皆さんは、LED(発光ダイオード)照明をご存知でしょうか。道路の信号機(光り方が強い、点々模様の信号)などで見掛けるようななったあれです。

一般的には、あまり知られていませんが、製造メーカーなどでは、多くの導入事例があります。そして、導入分野も広くなってきています。

流通業でも、環境対策(CO2排出量削減など)とランニング・コストダウンを狙って、コンビニエンス・ストア企業大手のセブン・イレブンやローソン、ファミリー・マートなどや、外食チェーンでも、私の知人のメーカー企業と導入実験に入っています。

経営としてみた場合、LED照明の魅力は、なんと言っても一番は、消費する電気代の安さです。照度の問題などがありますので単純比較はできませんが、電球の種類によっては、50%~90%程度の削減が可能だそうです。

電球の数と店舗の数が多くなれば、毎月出て行く電気代が確実に減ります。

■多くの導入効果

単価的にも十分導入可能なところまで来ていますし、直接的な導入効果として、

 1.電気代の削減
 2.安定器などの設備が不要である
 3.電球の寿命が長い(40,000時間~50,000時間程度)
 4.2と3のことから、電球や安定器の交換に要する時間と費用が大幅に削減できる
 5.可視光線以外の紫外線や赤外線(熱線)が少なく、室内温度や商品への影響が軽減
 6.空調冷房など電気量削減、CO2削減につながる
 7.紫外線が殆んど出ないことで、昆虫飛来の対策にもなり、衛生的

など、大きなメリットが期待できます。

■『こだわり』過ぎない事が大切

ここで抑えていなければいけない大きなポイントがあります。
それは、「こだわり過ぎない」ということです。

内装デザインなどにこだわると、必ず出てくることが照明のことです。確かに外食産業も含めて、お店の雰囲気づくりは重要なことです。私も否定するものではありません。

しかし、重要なことは、「何処までこだわるか」ということと、その「こだわり」に、商品の品質や鮮度、そして、お店の従業員のサービスレベルが伴っているかということです。

逆に言えば、鮮度と品質が良くて、お店の従業員の接客対応がすばらしければ、普通の内装でも何の問題も無いと思いますし、日々来店されるお客様は、どちらが嬉しいかということです。

どちらを選ぶかという極端な選択のことを言っているのではなく、どの程度「こだわる」か、ということです。
それによって、イニシャル・コストとランニング・コストが大幅に変わってしまいます。

例えば、間接照明やバックルームの照明、青果部門やグロッサリー売り場の照明など、導入範囲を決めるだけで、年間大幅なコスト削減になることは、間違いありません。

「こだわり」過ぎなければ、です。


■本来の狙いどころ

直接的には、言うまでも無く、毎月の固定費である電気料金の低減と上述したような、関連費用の削減です。各社とも、固定費として削減できる部分は、かなり狭められてきていると思います。

しかし、戦略的には、低減費用の販促費や教育費などへの戦略的振り替えがあります。

売り場では、「やらなければいけないこと」、「やるべきこと」が、まだまだ沢山残されています。プロモーションでも、「これをやったら」と言うことは沢山あります。

反省会や上司の鬱憤晴らしのための会議や、形骸化された生産性の無いルーチンの業務のために多くの無駄な時間が使われています。

もっと、お客様に直接「お役立ち」できるために、お金と時間を有効的に使うことが重要です。

そのためにも、LED(発光ダイオード)照明の導入には、検討の価値はあると思います。

尚、お問い合わせいただければ、関連資料等お送りいたします。『お問い合わせはこちら』からメールにて、ご連絡ください。

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