スーパーの経営戦略入門

2008年06月07日

『良い物が、安い』が、商売の基本

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本来、商売をさせていただくということは、『良い物を安く提供する』というのが基本です。

お値打ちのある商品を安く仕入れて、出来るだけ低い値入れをして、売価を安く設定するということは、サービスの基本です。私共の仕事は、仕入れ代行業です。

スーパーマーケットがセルフ形式であるのも、企業努力により、生産性を高め、オペレーションコストを下げることにより、お客様に、より良い商品やサービスを少しでもお安く提供する仕組みをつくるためです。

スーパーマーケットに限らず、ファミリーレストランやドラッグストア、衣料専門店など他の業態においても、『良い物をお安く提供』する企業が、売上も伸びていて元気だし、営業利益も継続的に確実にあげています。


基本を忠実に実行すること



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営業の基本コンセプトが、例えば、『良い物を、よりよいサービスで、よりお安く提供する』というようにシンプルで、誰でも簡単に理解できるということが大切です。

結果的に、各社員のとるべき方向、努力する方向がハッキリしてきます。
出来るだけ安く仕入れられる仕組みを考えることや、販売コストがあまり掛からない仕組みづくり、そして、シンプルで分かりやすい売り場をつくりことです。

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その為には、本部も店舗も協力して、現場を常に重視して観察し、お客様に不都合な問題点の発見に努めることです。日々の小さな業務改善の継続が時間の経過と共に、お客様の支持を高くしていき、大きな効果を生み出します。
その為には、実地検証や計画づくりに時間とお金を継続的に集中して使うことが重要です。


現場が楽な、『薄利多売』



どのような時代にあっても、良い物が安ければ商品は簡単に売れます。現場の担当者は、あまり苦労しなくても商品が売れていき、売上を上げることが出来ます。

商品が売れ、在庫の回転がよければ全体的な鮮度も上がり、お客様の満足も得られ、また、商品が売れていくという好循環になります。
当たり前のことなのですが、このことを実現するための仕組みづくりを徹底して追及している企業は、少ないのではないでしょうか。


安く売れない仕組み



現場のオペレーション全体に目を向けると、『商品を高く売らなければならない仕組み』が見えてきます。

例をあげれば、きりがありませんが、主なものをあげてみると、

  1.無駄な在庫、過剰な在庫
  2.過剰在庫による、商品ロス(値引き、廃棄)と関連作業の発生
  3.過剰在庫による、移動、保管などの無駄な作業の発生
  4.商品の作り過ぎ、出し過ぎによる無駄な作業、商品ロスの発生
  5.売れない商品の温存による売れる商品の陳列量不足、補充頻度アップ
  6.具体性(展開計画、検証、改善策)のない販売計画書
  7.整理整頓されていないバックルームによる作業スピード(精度)ダウン
  8.作業導線を無視した、バックルームレイアウト
  9.目先の売上を上げる為だけの安易な特売(安売り)
 10.補充(加工)作業の技術訓練不足による処理スピード不足
 11.発注技術訓練不足による欠品、重複発注
  12.作業人員の勤務時間帯と不適切な納品時間(日)のアンマッチ
  13.商品(備品)の過剰な納品ロット
  14.本部からの一方的な商品の送り込み
  15.月間、年間、人時予算の設定なし(売上、粗利益のみ)
  16.レジの人員の過剰投入
  17.チーフの技能不足による作業指示(書)の不備
 18.店長の知識、技能不足(計画策定とコントロール、修正指示など)
 19.ダラダラと行なう、決定事項(実行計画)のない会議(時間、回数)
  20.本部の店舗視察回数の少なさと問題発見力のなさ

などなど、これらの事項は一例に過ぎませんが、皆さんの会社には、この『商品を高く売らなければならない理由(問題点)』は存在してませんでしょうか。

以上のことを優先順位、期限を切って確実に改善を行えば、安く売るための原資が作れます。発想と行動を変えてみましょう。


上質=高コストではない



上質を追求する売り場は、高コストであっていい訳ではありません。

確かに、一つ一つの商品やサービスには、時間やコストが掛かるでしょう。商品案内をするにしても、NB商品などは、ほとんど必要ありませんが、こだわり商品(自社開発商品)などは、PRのために、時間や費用が掛かります。
そして、店舗の内装費用にもコストが掛かり、店舗運営上の固定費を押し上げます。
しかし、上述のように、オペレーションコストの見直しについては、どんな店(企業)でも例外はありません。

ハイクオリティ=ハイコストでは、企業の寿命は、多くの場合、長くは続きません。過去が証明している事例がいくつもあります。

『良い物を、よりよいサービスで、より安く』提供することが、儲かるための基本です。今一度、現場を観察してみましよう。やり方を変えれば、まだまだ、チャンスはあります。



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