スーパーの営業戦略入門

2010年10月18日

特売なので「調理サービスはしません」

クライアントの訪問日。
鮮魚売場に差し掛かると、サバとアジが、「本日の奉仕品」で各1尾120円で販売されています。

小振りですが、お買い得感はあります。
しかし、良く見ると、「特売品の為、調理はしません」とPOPに書かれています。

鮮魚売り場が、売上も芳しい状態で、前年対比も大きく伸びているのであれば良いのですが、この店舗は、大幅に前年比を割っています。


お客様のことを知る


お客様が、生魚を買わない理由には、
・魚の値段が高い
・調理に手間がかかる
・臭いがする
・骨が嫌い
・調理方法がわからない
など、色々なことが考えられます。


私達の商売は、
単に物を売ることだけではなく、
・旬の美味しさを伝える、
・調理の手間を省いてあげる、
・美味しい食べ方を教えてあげる、
など、プロとして出来る『付加価値』を、商品に付けて売っているのです。


ましてや今の時代。
・生ごみの処理には、手間がかかります。
・嫌な臭いもします。
・調理にも時間がかけられない人も沢山います。

本当に、売上を伸ばしたいと思っているのであれば、
今までの『考え方』や、『やり方』を変えなければいけません。


競合店に負けない圧倒的な鮮度と、低価格を武器に出来るのであれば、それはそれでお客の人気を呼ぶでしょう、
そのために、
「手間を掛けずに、安く販売させて頂いています」
というのであれば、多くのお客さまは納得されることでしょうし、
それを目当てに、来店もしてくださるでしょう。

また、「特売だから調理しません」という店と、
「どの魚でも調理します」
「遠慮なくおっしゃってください」
と言ってくれる店、
お客様は、どちらを支持してくれるでしょうか。
どちらが、嬉しいでしょうか。


考えることもないことです。
「お客様が喜んでくれること・・・」に商売の、そして儲けの元があるのです。


商売の本質


売上は、購買客数 × 購買頻度  × 客単価 です。


お店は、今日だけの商売をしているのでありません。
お客様とは、1か月、半年、1年、5年、10年という、長いお付き合いをして頂かなくてはいけません
地域で支持を得るということは、一寸したサービスの積み重ねです
決して、値段だけではありません。


私は、生産性を上げるためのコンサルティングの仕事をさせて頂いていますが、
お客様の支持を得る商売、喜んで頂ける商売をすることが、生産性を上げる根本です。
決して、ケチケチ経営をするということではありません。
「ありがとう」と言って頂ける商売をすることです。


ちなみに、
特売の魚を調理サービスすることで、生産性が低下することは、ほとんどの場合無いと思います。
少し大変な時もあるかもしれませんが、「お客様の喜び」との裏返しです。
今ではなく、これからに繋がる商売を考えて行動しましょう。

仕事に対する思いも変わるはずです。
きっと、楽しくなって来るのではないでしょうか。

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