スーパーマーケットの業務改善事例(関西)

2016年04月25日

人件費50万円削減、スーパーのレジの人時生産性を向上させる3つのステップ

基本情報

■プラン
人件費削減

レジの人時生産性向上

今回はレジの人時生産性を向上させる方法についてご紹介します。レジのシフトはピーク時に合わせて、なんとなく惰性で作成されているスーパーが多く見受けられます。科学的にスーパーの人時生産性を向上させることで、レジの50万円の人件費を削減した方法とその事例をご紹介します。

 

スーパーのレジで人時生産性を向上させる方法

スーパーのレジで人時生産性を向上させる方法には、3つのステップが必要です。1つ目のステップは、曜日別時間別当たりに必要なレジ数を計算することです。2つ目のステップは、割り出した必要レジ数をもとにシフトを調整することです。最後に3つ目はレジ毎に誰が担当するのかがすぐわかる表を作成することです。1ステップずつ、下記に詳しくご説明いたします。

 

スーパーのレジで人時生産性を向上させる方法①必要なレジ数を計算する

適正な稼動レジ数は、売上から割り出せます。まず、曜日別時間帯別に詳細な売上高をまとめます。1時間ではなく、30分単位で売上高を出していただいた方がより正確なレジ数を計算できます。そして、30分単位の売上をレジ一台あたりの売上で割ります。客単価にもよりますが、弊社の長年の経験上、一人の従業員でレジを行う場合は、1時間当たり10万円の売上が最大だと判断しています。二人の従業員でレジを行う場合は、1時間当たり20万円です。ただ、いつも最大のパフォーマンスを求められ続けると従業員も疲弊してしまいますので、弊社では1時間当たり8万円の売上で計算しています。30分の売上÷4万円(30分あたりのレジの平均稼動売上)を計算すれば、その時間で必要なレジの稼働台数が把握できます。

 

スーパーのレジで人時生産性を向上させる方法②シフトを調整する

必要なレジの稼働台数が把握できた後は、それに合わせたシフトを作成します。ここで不可欠なのが、レジを担当するパート従業員の理解と協力です。スーパーのレジ部門はパート社員の聖域として、ノータッチの店舗も少なくありませんが、それではレジの生産性は向上できません。女性同士だけで調整すると波風が立ちますので、店長がしっかりとフォローをしながら、シフトを調整していきましょう。場合によっては、レジのピーク時に合わせて、パート社員に出勤のパターンを変える、または他部門からの応援を要請する場合もあるでしょう。その際はパート従業員の事情を配慮した上で、極端にシフトの時間が減り過ぎないように調整することも必要です。レジで人員が余ってしまうのであれば、その時間は他部門へのフォローを行ってもらうなど、全店舗体制で、シフトを調整しましょう。

 

スーパーのレジで人時生産性を向上させる方法③レジの担当表を作成する

シフトが調整できれば、いよいよレジの担当表を作成します。レジの担当表は、それぞれのレジ毎に誰が担当するのか、詳細の表を作ります。レジの担当表はパート社員のシフトと同じく30分刻みが望ましいでしょう。レジ別の担当表を作ることで、レジの計画を立てることに繋がり、レジの生産性が上がります。

 

レジの人時生産性向上で、50万円の人件費を削減

レジの人時生産性を向上させた結果、50万円の人件費を削減した事例があります。それは関西に複数店舗を展開する食品スーパーです。店舗の広さは約300坪、レジ数は6台でした。コンサルティング前、このスーパーもレジの生産性に課題を抱えていました。上記の方法を実践したところ、レジの人件費を50万円削減できました。スーパーで50万円を稼ごうと思えば、2%の経常利益の店舗で2000万円の売上が必要になります。改めて、人時生産性の向上の大切さを実感した事例となりました。

 

レジの人時生産性の向上を業務改善で実践します。スーパーの業務改善なら、サミットリテイリングセンターまでお問い合わせください。

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