スーパーマーケットの業務改善事例(九州)

2016年04月20日

店舗オペレーションの見直しでスーパーの単純作業の人時数を20%削減

基本情報

■プラン
店舗オペレーション全般

 店舗オペレーションの改善

今回は店舗オペレーションを改善したことで、スーパーの単純作業の人時数を20%改善した事例をご紹介いたします。

 

店舗オペレーションとは

店舗オペレーションとは目標を達成する為の人員配置や作業手順、商品加工などスーパーを運営する為の作業全般を指す言葉です。スーパーにとって、店舗オペレーションは営業戦略とリーダシップとともにスーパー経営の3本柱と呼ばれるほど、大切な経営の要です。弊社がお手伝いしているスーパーの中でも苦戦していらっしゃるスーパーは、店舗オペレーションに問題があります。

 

「粗利が安定しない、生産性が低い」九州のスーパー

今回のお客様は、九州で2店舗を経営する食品スーパー様です。各店舗80人ほどの従業員を抱えています。このスーパーに最初にお邪魔した際の問題点は、「粗利が安定しないこと」「従業員の生産性が低いこと」でした。粗利が安定しない原因は実際の販売数と在庫に乖離があったことが大きな原因でした。また、店舗オペレーションを向上させて生産性をあげるという意識がありませんでした。コンサルティング当初は「こんなことやって何になるの?」とただただ不信感がある状態でした。そこから半年間かけて、信頼関係を築いていきました。

 

作業指示書とPOSデータで店舗オペレーションを改善

店舗オペレーションの改善で着手したことは4つです。

作業指示書にのっとったオペレーションの徹底

1つ目に着手した店舗オペレーションの改善方法は、作業指示書にのっとったオペレーションの徹底です。作業指示書で、優先順位を明確にして、必要な作業から取り組むように指導しました。人に作業を割り当てるのではなく、作業に人を割り当てるという考え方で、今、必要な作業に人員が回るように徹底いたしました。

POSデータに基づいた在庫発注

2つ目の方法はPOSデータに基づいた在庫発注です。店舗オペレーションが徹底されていない店舗の多くは過剰在庫を抱えています。POSデータを分析することで、過剰在庫を適正に調整し、店舗オペレーションを改善することができます。

効率的なカートの使い方

3つ目は効果的なカートの使い方です。スーパーにとって、カートは商品補充の際になくてはならない武器です。しかし、積み方が悪く、その良さを十分に生かしきれていないスーパーも少なくありません。カートの積み方を見直し、有効活用することで、両手で作業ができるようになり、より素早く作業することが可能になります。時間に余裕ができると、追加補充に備えた補充など、作業の質を意識することが可能になります。

導線を意識したバックルームレイアウト

最後に4つ目の店舗オペレーションの改善点は、導線を意識したバックルームレイアウトです。スーパーの基本といわれる「切りつけ盛り付けほうそうねづけ」の導線を意識したバックルームのレイアウトに変更することで、商品を何度も運ぶといった無駄な作業を減らせます。その結果、生産性の高い店舗オペレーションが実現します。

 

店舗オペレーションの見直しから2ヶ月で単純作業の人時数20%削減を実現

今回の九州の店舗では、店舗オペレーションの見直しから在庫数は2ヶ月で改善、半年後には単純作業の人時数20%削減を実現しました。最初こそ、「こんなことやって何の意味があるの?」と従業員の中に、不信感がありましたが、店舗オペレーションを実践することで、作業時間が短くなるだけでなく、自分自身の仕事も楽になることを体感いただけるようになり、そこからより積極的に店舗オペレーションの改善に取り組んでいただけるようになりました。

 

九州をはじめ日本全国でスーパーの店舗オペレーションの改善実績が多数ございます。スーパーのコンサルティングなら、サミットリテイリングセンターまでお気軽にお問い合わせください。

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