スーパーの業務改善入門

2011年05月22日

節電コンテストのすすめ

原発事故の影響で、関東地方を中心に夏場の電力使用量の問題が取り立たされ、節電が課題になっています。

この機会に、関東東北地方だけでなく、全国的に節電の工夫に取り組む良い機会ではないかと思います。

実際、東京都内の駅のエスカレータは昼間停止していますし、照明も各所でまだらに間引きされています。ビルのトイレにある手を乾かす温風の乾燥機も停止されていたり、スーパー等の売場でも各所で照明が減らされ、節電をしています。


そこで、
スーパーでも、「節電コンテスト」を全店で展開し、
節電のアイデアや節電に成功し、功績の高かった店舗を表彰するという取り組みをしてみてはどうでしょうか。

本来、企業活動として、無駄なコストは削減するということは、当たり前のことです。
改めて、
震災によって、皆の節電やエコロジーに意識が高まっているこの時期、
そして、
本格的な夏に向かって気温が上昇し、スーパーでは、電気代がうなぎのぼりに増える時期に差し掛かるこの時期に節電の工夫をするというのは、
実益と従業員の意識改善に大きな意味のあることだと思います。


また、
売場においても、
堂々と「節電にご協力とご理解をお願い致します」というPOPでのお客様に訴えるのも、企業姿勢を示す意味で良いのではないでしょうか。

例えば、
ペットボトル飲料等の一部の多段冷蔵ケースの棚板照明だけでも消すという方法もあります。


新店や改装店舗では、集中管理型の設備や省エネ対応機器の導入により、大幅に電気代を落とすことが可能ですが、ここでは、現実的に今日、明日、すぐにでも出来ることを幾つか紹介します。

<冷蔵オープンケース関係>
 1.冷気の吹き出し口のハニカム(蜂の巣状の装置)の清掃で目詰まりを無くす。
 2.冷気の吸い込み口に陳列備品や商品を置かない。
 3.室外機の清掃
 4.室外機設置場所の遮光(すだれなどを使用)

<照明関係>
 1.ペットボトル飲料や牛乳、チーズ・バターなどの多段ケースの棚板照明を消す。
 2.バックルームの通路や事務所、休憩室などの間引き点灯。
 3.開店前、閉店後は、必要な場所以外は、照明を消す(減らす)。
 4.事務所や休憩室などは、蛍光灯を紐スイッチ式で操作し、必要な所以外は消す。

<空調関係>
 1.設定温度を上げる
 2.休憩室などは、使える時間を決める。

<お金を少しかける>
 1.白熱電球やハロゲンライトなど消費電力の高いものをLED照明に変える。
   ※空調のコストも低下
 2.休憩室や事務所、倉庫などの照明スイッチをセンサー式に変える。

<その他>
 1.節電プロジェクトを立ち上げ、目標設定をする。
 2.電気使用量をメータで確認し、
   表とグラフにして誰もが見える場所に張り出し、「見える化」する。
 3.定期ミーティングで、節電活動の進捗状況報告と課題確認を定期的に行う。
 4.不必要な照明や空調のスイッチをコマ目に切る。


以上の事に取り組んで頂ければ、かなりの節電とコスト削減が可能です。

また、節電コンテストなど、楽しんで取り組む工夫が重要なポイントです。

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