スーパーの業務改善入門

2011年02月05日

日本の消費者は「世界一厳しい目を持っている」

最近、新聞やテレビなどで、日本の消費者は「世界一厳しい目を持っている」というような記事をよく見かけます。

私も常々感じています。間違いないことだと思います。
日本のメーカーの商品力や、商品やサービスを提供するの店舗のサービスレベルが、非常に高いと考えることが出来ます。

海外に進出しているユニクロや百貨店、スーパーなども、日本流の「おもてなし」が、外国のお客様に確実な支持を得ているのだと私は思います。
また、旅館などの宿泊施設においても「おもてなし」が、確実に外国人旅行者の心を掴み高い支持を得ています。

日本人として、誇りでありますし胸を張れることだと思います。


スーパーマーケットのおもてなし


それでは、スーパーマーケットの現場においての「おもてなし」のレベルはどうでしょうか。

DSCN1092.JPG

例えば、商品の日付管理はどうでしょうか?
商品は、加工日が表記されているものと、賞味期限と消費期限の何れかが表記されていないものとが有ります。
また、加工日と消費期限が併記されたものとが有ります。

お客様は、加工日が記載されている商品については、加工日をしっかりチェックされます。
何時出来たのかを最初に見ます。
その一方、売る側は、消費期限や賞味期限に対して、あと何日(販売できる)と言うように考えがちです。
お客様は、新鮮だから安心して買うのです。
一日でも(少しでも)新しいものを買いたいと思うのは、買う側の当たり前の心理です。


「まだいける」と言うような発想は、お客様のものとは、大きなギャップが有ります。このような管理レベルでは、この厳しい競争時代に到底生き残れないと考えるべきです。


高位の日付管理が、お店のファンを増やす


発注(数量設定)、商品管理(温度、管理場所)、見切り販売などの一連のシステムを、お客様目線に変えることが最も重要であり、生産性の高いシステム作りを実現させます。

そのことが、担当者の意識を向上させることになります。
そして、その高い次元での目標設定が、現場の管理スキルを確実にアップさせ、店舗の信用に繋がるのです。


改善行動を決めるのは、お客様の心理

私の業務改善のコンサルティングをさせて頂いている企業では、牛乳は、陳列日2目から値引きして販売されます。
現場の人達には、「お客様は、どちらが良いか」ということを、常に考えて行動するように言っています。
こちらの都合を押し付けていては、何れお客様は鮮度の良い他の店に流れて、いなくなります。


「おもてなし」とは、お客様に喜んで頂く行動です。
会社を確実に成長させてくれるキーワードです。

業務改善は、全てここからのスタートとなるのです。
こちらの都合になったとき、店は確実に衰退する方向に向かいます。



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■会議の生産性アップで、スーパーマーケットが変わる! (前編) ⇒www.summit-rc.com/case/2714/
■会議の生産性アップで、スーパーマーケットが変わる! (中編) ⇒www.summit-rc.com/case/2724/
■会議の生産性アップで、スーパーマーケットが変わる! (後編) ⇒www.summit-rc.com/case/2719/


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