スーパーマーケットの業務改善事例(西日本)

2015年09月28日

グロッサリー部門を中心としたスーパー経営のコンサル

基本情報

■プラン
スーパー経営の業務改善全般
■料金
40万円(月に4回訪問)
■期間
現在3年目
ココナッツオイルの陳列

スーパー経営の相談を受けて業務改善

西日本で9店舗を展開するお店のグロッサリー部門を中心に、スーパー経営の業務改善をした事例です。今までに基本的なことを勉強してきていないチームであると相談を受け、業務改善を進めることになりました。月に4回訪問し、今年で3年目に入りました。料金は月に40万円です。

コンサルティング開始当初の現場は、旧来のやり方の繰り返しに見える働き方で、売上を一生懸命追ってはいるものの、値段だけの販促になり、粗利は低く、在庫過多の状態でした。パートやチーフも勤続年数としてはベテランですが、基本的なスキルの低さが目立ちました。数値管理はしているものの、なぜ管理すべきか意味を理解せずに作業をしている印象でした。

具体的な取り組み

経営の母体は、スーパー以外に印刷や不動産などで利益を出している特殊な営業形態でした。グロッサリーもテナントとして入っているため、各店舗にオーナーがおり、まとまりがない状態でした。そこで、スーパーとしてのコンセプトをテナントに共有してもらうようにしました。組織運営に関する会議で販促企画を練るなど、問題や目的の共有化も意識しました。

スーパーのスタッフに対しては、主要メンバーに月に2度、チーフや店長は月に1度、座学などの研修を受けていただきました。社会人としての基本的な指導から、時間の使い方や自身のスキルアップ、部下の訓練などスーパー経営に必要なあらゆることを改善していきました。
かなりの数の競合店があるエリアでしたので、ナショナルブランドを中心に価格競争が避けられず、お店としても楽しさを感じられないような状況でしたので、味や作り方にこだわった商品を充実させたほか、これまでは皆無だったハロウィンやクリスマスなど季節行事の売り場を作り、輸入食品を揃えました。

【改善前の商品陳列とバッグルーム】

商品陳列(改善前) バッグルーム(改善前)

【改善後の商品陳列】

スーパーの商品陳列 スーパーの商品陳列

スーパー経営の業務改善成果

スーパー経営の改善を2年間続けた結果、粗利はおよそ120%に向上しました。売上は微増です。複数のテナントがあるため、違いがあるものの、店舗によっては120%近くまで伸びた店舗もあります。また、やる気のある社員を徹底的に伸ばして、他の社員に刺激を与えることで、スタッフの意識が変わりました。

今後の取り組みとしては、年末までに新店と改装店を1店舗ずつ予定しておりますので、品揃えの見直しなど、スーパー経営を根本から強化していく予定です。

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