スーパーマーケットの業務改善事例(西日本)
2015年08月12日
地場コーナーでスーパーの売上アップ
基本情報
- ■プラン
- 業務改善全般
- ■料金
- 10万円/月(月1回訪問)
- ■期間
- 6年間
コンサルティングを依頼されたきっかけ
西日本で2店舗展開するスーパーマーケットの売上アップ事例です。
青果部門の担当者がほぼ経験のない方に代わり、さらに1年後、店舗の改装を控えていたため、指導を含めた営業戦略の相談を受けました。作業指示書の作成やカートの使い方など、基本的なところから始め、売上アップにつながるよう、在庫管理や1品ずつ野菜の特性を伝えながら品質管理の方法を教えていきました。
地場の野菜コーナーでスーパーに活気!
地方のスーパーということで、地場でとれる野菜や果物を、特設コーナーで展開しました。お店に入ってすぐ目に入る、一番目立つところに設置したのも効果的でした。野菜の他に、果物や地域で作られているお菓子や惣菜、餅なども並べました。青果コーナーが全体の4分の1ほどの店舗で、そのなかの半分ほどを地場産品のコーナーにしましたので、規模もなかなかのものです。
大根や白菜、キャベツにピーマン、冬場も葉物野菜を中心にほうれん草や小松菜など年間を通して様々な種類を地元から仕入れることができました。納品から陳列まで各農家にお願いして作業効率を上げるものの、青果部門は地場野菜で粗利が下がり、15〜17%ほどだったため、粗利24%を予算化し、地場でとれない野菜の強化に努めました。また、地方のスーパーということで高齢の方も多いため、カットフルーツをはじめ、100グラムに満たない食べきりサイズのこま切れ肉や、1人用の惣菜などを揃えました。
その結果、半年ほどで予算通り24%に届き、営業利益も部門にて3倍以上を達成しました。店舗を改装して、青果部門の前年比は159%、店舗としても135%と売上アップになりました。
スーパーの地場コーナーには2つのタイプがある
地場の野菜コーナーを設ける際に、地域によって「道の駅タイプ」と「スーパーの中で展開するタイプ」の2つの方法に分かれ、今回の事例は後者になります。
どちらのタイプも肝心なのは、他社よりも先に始めることです。地域で最初に取り組み、地場の生産者や農協と信頼関係を築き、地域で一番の売り場を作ることが成功のカギとなります。
野菜を納品した生産者がそのままお客さまとして買い物をする効果もありますし、何より野菜はみずみずしく、見た目にも鮮度がまったく違います。市場を経由するよりも1~2日は早くお客様の手元に届けられるため、リピートにもつながります。地場でとれる野菜は基本的に値段も安いので、チラシをいれなくても日々の来店を促せるため、大変効果的です。