リサーチレポート

2011年04月17日

サニーマート、中村(雄一会長)イズムは顕在

4月13日、高知のサニーマートの高岡店を視察させていただきました。
20分程度の短時間の視察でしたが、大きな意味のある視察ができました。

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高岡店の周辺では昨年、競合のサンシャインの高岡店(オリビオ)が改装オープンしています。

これは、私の推測ですが、
サニーマートは競合店対策として、Q(クオリティ).S(サービス).C(クリンリネス).のレベルアップを改めてはかったものと思います。

店舗に入った瞬間、身体で自然に感じるものがあります。


実は、ここ最近2年ほど前から、サニーマートが元気が無いような話を外部の方々から多数伺っていました。

そして、私は2年ほど前、リニュアル・オープン後の薊野(あぞの)店を視察しました。
それまでの上品な店づくりから一変。店づくりにコンセプトを感じないアンバランスな売場に正直がっかりしていました。

ところが今回、高岡店の売り場を拝見し、バージョンアップされた私の知っているサニーマートを見て安心しました。


クオリティ(Q)・・・商品やサービスの質


視察を終え慌てて精肉売り場からグリグラ(惣菜売り場・入口付近)の方へ向かっていた時、ダンボール・カートを押している女性従業員の方が私の方に向かって来ていました。
ところが、彼女は、7~8mくらい離れたところで止まり、動きませんでした。
私は、そのままその従業員の方の方に進みましたが、
4~5mぐらいまで近付いたところで私は、彼女が止まっている訳が解りました。

彼女は、私が通り過ぎるまで、じっとその場で待っていてくれたのです。

通路は、彼女と私がお互いにすれ違うことが出来ない幅では有りません。

しかし、彼女は、私が通路の端に寄るような動きをさせないために気を遣ってくれたのです。
それも、何気なく自然にです。

「なるほど・・・」
これぞサニーマート。「中村イズムは生きている」と思いました。

サービスの質は、益々磨きがかかっているようです。



CIMG8872.JPG



サービス(S)・・・きめの細かい心遣い


精肉の60~80g程度の容量の使いっきりサイズのパック。
刺身の3~4切れ盛。
切り身の1切れパック。
煮物惣菜の60gパック。
いなり寿司や巻き寿司の2個入り。
さばの煮付けの一口サイズ。
などなど・・・。

全部門で徹底して、品揃えされています。

また、
それらのパックには、“食べ切りサイズ”などのシールが貼られているのではなく、当たり前に陳列されています。


また、ゴンドラ・エンドの一つにソーメンやそばの涼味の売り場づくりがされていましたが、
単に、麺とつゆを並べるだけではなく、薬味などもきちんと品揃えされています。
(ちなみに、他店では麺とつゆだけのところが圧倒的に多いように思います)


クリンリネス(C)・・・客が見えないところまで徹底する清掃


床はピカピカです。
最近、反射率が高く、メンテナンス・コストが安いということで、セラミック・タイルを使用する店舗が増えてきていますが、この店舗はそれとは違います。

メンテナンスされた、気持ちの良い床は、さすがサニーマートだという気がします。
開店から10年ほど経った内装ですが、全く古さを感じさせません。

サンクリエーションの横山先生が手掛けられた、“落ち着いた温かみのあるデザイン”が、店の方々のメンテナンスで、益々付加価値を増しているように感じます。

また、
グリ・グラ(惣菜部門)の社員のユニホームは、
クリーニングの糊のきいたものをピシッと着こなし、
見ているこちらも気持ち良く、安心感を感じます。

これが、サニーマートのC(クリンリネス)です。


グリグラ(惣菜売り場の名称)では、朝礼が行われていましたが、帽子とマスクの間から見える担当者の方々のそれぞれの目付きは、全員真剣そのものでした。



今回大変短い時間の視察で残念でしたが、
素晴らしいサニーマートの売り場から多くを学ばせて頂きました。


是非一度皆さんも視察されることをお薦め致します。

出来れば、この店舗だけを丸1日かけて観察すると良いのではないかと思います。

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