スーパーの経営戦略入門
2011年01月09日
勝ち残るためには、労働生産性を上げよ!
「過去10年で日本の労働生産性は世界一改善し、これ以上の賃金抑制なしに競争できる体質になった」という記事が有った。(日経新聞・1月7日・「大機小機」より)
しかし、スーパーマーケット業界では、売上を上げるための努力していますが、生産性アップを意識して、改善活動を行っている会社は、圧倒的に少ないのではないでしょうか。
そして、その一方、伸びない売上に対して、販促費などの経費が高位に安定している会社も少なくないように思います。
生産性とは、経費(投資)に対する、利益(リターン)で産出されます。
スーパーマーケット企業の中で、真に生産性を上げる努力をしている会社がどれくらいあるでしょうか。
「経費の削減は、徹底してやった」
「もう打てる手段は無い」
というような意見をよく耳にします。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
やること、出来ることは、もう本当に何も無いのでしょうか。
単なる、目先の経費をケチっただけでは無いでしょうか。
無駄を削り多少改善したぐらいで、真に「会社の価値」を今後高めていく、「人」に関わる生産性は、向上しているのでしょうか。
私は、そうではない会社を沢山見て来ました。
経費を削るだけでは、真に生産性が向上したとは言えません。
接客も、商品開発も、サービスのレベルアップも、実際に行うのは人(従業員)です。
あなたの会社の、この生産性は向上しているのでしょうか。
まだまだ遣れること、遣らなければならないことが沢山あるのではないでしょうか。
目先の経費の削減は、一時的なものです。
それに対して、人に関わる生産性は、会社が時間を掛けて改善努力を続ければ、確実に向上していきます。
製造業は、円高や賃金の安い発展途上国の攻勢など、グローバル化の波の中で大きな変革の努力を行い、生産性を大幅にアップしています。
しかし、小売業、特にスーパーマーケットの業態企業の多くでは、決して高い状況では無いと言えます。
逆にいえば、中小・零細の企業では、まだまだ改善できる部分が大いにあると言えます。
人時売上高は、作業効率を表します。
投入人時にたいして、どれくらいの作業を量として処理することが出来るかということです。
人時生産性は、付加価値生産性です。
投入人時にたいして、どれくらいの付加価値(荒利益高)を上げることが出来るかということです。
同じ部門でも、会社によって、大きな差が有ります。
実際、会社の営業利益に大きな影響を及ぼすのは、人時生産性です。
営業戦略の違いから、お客様に提供する商品やサービスは異なります。
それに合わせて業務内容が異なり、作業内容も変わってきます。
売上が高くないお店でも、生産性が高ければ、十分に営業利益を稼ぎあげることが可能です。
当然のことながら、そのお店の売上高がアップすれば、その額は飛躍的に大きくなります。
これは、机上の空論の話ではありません。
生産性を向上させるということは、現場で働く従業員の給与所得を上げるという意味でもとても重要なことです。
お金だけが、社員のやる気を引き出す訳ではありません。しかし、世間並み以下では、現場のモチベーションが上がりにくいのも事実です。
人の生産性を上げるには、
現場の人たちの日々たゆまぬ作業改善(訓練)と、それをバックアップする仕組みづくり(システム改善)、そして、現場を強い意志で引っ張るトップのリーダーシップが重要です。
業務改善を遂行して、生産性を向上させるためには、その意味を多くの社員が良く理解して、行動(実行)することが必須です。 私の経験上、現場が意識を持って改善に掛かれば、1年程でも、多くのチームで相当な成果がもたらされます。 肝心なことは、チームリーダーが、その必要性を良く理解して、期間の目標を設定し、実行することです。
大雑把な話になりますが、売上げ比10%の人件費率の会社が、人時生産性を10%アップすることが出来れば、
(※私の経験上、ほとんどの会社が可能な範囲です)
営業利益は、1%近く改善されます。
これは、年間の売上高が10億円の店舗の場合、約1000万円の営業利益の改善になります。
停滞不良在庫の削減などを並行して行えば、荒利益のアップ、無駄な作業の削減などに繋がり、大きな改善効果が期待できます。
来店客アップ、そして、売上アップのためには、プロモーション計画、品揃え計画、商品開発、売り場担当者の商品知識の習得、売り場づくりなど、遣らなければいけないことは山ほど有ります。
ですから、無駄な業務や作業の投入人時を減らして、重点業務(作業)に優先的に時間を振り分けることが必要です。
その為には、人の生産性を確実に向上させることが必須なのです。
あなたの会社や部門では、本当に遣れることは、もう無いのでしょうか。
今、動いている現場をもう一度、確認してみて下さい。
大きな宝が眠っているかもしれません
【お役立ち:関連記事の紹介】▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
■生産性の向上に舵をとれ! ⇒http://www.summit-rc.com/blog/2770/
■最低賃金のアップと生産性の向上http://www.summit-rc.com/blog/manage/228/
■最低賃金など考えるな!(1) http://www.summit-rc.com/blog/improvement/738/
■会議の生産性アップで、スーパーマーケットが変わる! (前編) ⇒www.summit-rc.com/case/2714/
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 業務改善の多くの 『成功事例』 を紹介しています。▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
■ コンサルティングの業務改善事例 ⇒http://www.summit-rc.com/case/genre/consulting/
しかし、スーパーマーケット業界では、売上を上げるための努力していますが、生産性アップを意識して、改善活動を行っている会社は、圧倒的に少ないのではないでしょうか。
そして、その一方、伸びない売上に対して、販促費などの経費が高位に安定している会社も少なくないように思います。
生産性とは、経費(投資)に対する、利益(リターン)で産出されます。
スーパーマーケット企業の中で、真に生産性を上げる努力をしている会社がどれくらいあるでしょうか。
効果を出せない、業務改善
「経費の削減は、徹底してやった」
「もう打てる手段は無い」
というような意見をよく耳にします。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
やること、出来ることは、もう本当に何も無いのでしょうか。
単なる、目先の経費をケチっただけでは無いでしょうか。
無駄を削り多少改善したぐらいで、真に「会社の価値」を今後高めていく、「人」に関わる生産性は、向上しているのでしょうか。
私は、そうではない会社を沢山見て来ました。
経費を削るだけでは、真に生産性が向上したとは言えません。
効果をだす、業務改善
接客も、商品開発も、サービスのレベルアップも、実際に行うのは人(従業員)です。
あなたの会社の、この生産性は向上しているのでしょうか。
まだまだ遣れること、遣らなければならないことが沢山あるのではないでしょうか。
目先の経費の削減は、一時的なものです。
それに対して、人に関わる生産性は、会社が時間を掛けて改善努力を続ければ、確実に向上していきます。
製造業は、円高や賃金の安い発展途上国の攻勢など、グローバル化の波の中で大きな変革の努力を行い、生産性を大幅にアップしています。
しかし、小売業、特にスーパーマーケットの業態企業の多くでは、決して高い状況では無いと言えます。
逆にいえば、中小・零細の企業では、まだまだ改善できる部分が大いにあると言えます。
人時売上高と人時生産性の理解
人時売上高は、作業効率を表します。
投入人時にたいして、どれくらいの作業を量として処理することが出来るかということです。
人時生産性は、付加価値生産性です。
投入人時にたいして、どれくらいの付加価値(荒利益高)を上げることが出来るかということです。
同じ部門でも、会社によって、大きな差が有ります。
実際、会社の営業利益に大きな影響を及ぼすのは、人時生産性です。
営業戦略の違いから、お客様に提供する商品やサービスは異なります。
それに合わせて業務内容が異なり、作業内容も変わってきます。
売上が高くないお店でも、生産性が高ければ、十分に営業利益を稼ぎあげることが可能です。
当然のことながら、そのお店の売上高がアップすれば、その額は飛躍的に大きくなります。
これは、机上の空論の話ではありません。
教務改善を支えるコンセプトの重要性
生産性を向上させるということは、現場で働く従業員の給与所得を上げるという意味でもとても重要なことです。
お金だけが、社員のやる気を引き出す訳ではありません。しかし、世間並み以下では、現場のモチベーションが上がりにくいのも事実です。
人の生産性を上げるには、
現場の人たちの日々たゆまぬ作業改善(訓練)と、それをバックアップする仕組みづくり(システム改善)、そして、現場を強い意志で引っ張るトップのリーダーシップが重要です。
業務改善を遂行して、生産性を向上させるためには、その意味を多くの社員が良く理解して、行動(実行)することが必須です。 私の経験上、現場が意識を持って改善に掛かれば、1年程でも、多くのチームで相当な成果がもたらされます。 肝心なことは、チームリーダーが、その必要性を良く理解して、期間の目標を設定し、実行することです。
生産性を上げる意味
大雑把な話になりますが、売上げ比10%の人件費率の会社が、人時生産性を10%アップすることが出来れば、
(※私の経験上、ほとんどの会社が可能な範囲です)
営業利益は、1%近く改善されます。
これは、年間の売上高が10億円の店舗の場合、約1000万円の営業利益の改善になります。
停滞不良在庫の削減などを並行して行えば、荒利益のアップ、無駄な作業の削減などに繋がり、大きな改善効果が期待できます。
来店客アップ、そして、売上アップのためには、プロモーション計画、品揃え計画、商品開発、売り場担当者の商品知識の習得、売り場づくりなど、遣らなければいけないことは山ほど有ります。
ですから、無駄な業務や作業の投入人時を減らして、重点業務(作業)に優先的に時間を振り分けることが必要です。
その為には、人の生産性を確実に向上させることが必須なのです。
あなたの会社や部門では、本当に遣れることは、もう無いのでしょうか。
今、動いている現場をもう一度、確認してみて下さい。
大きな宝が眠っているかもしれません
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■生産性の向上に舵をとれ! ⇒http://www.summit-rc.com/blog/2770/
■最低賃金のアップと生産性の向上http://www.summit-rc.com/blog/manage/228/
■最低賃金など考えるな!(1) http://www.summit-rc.com/blog/improvement/738/
■会議の生産性アップで、スーパーマーケットが変わる! (前編) ⇒www.summit-rc.com/case/2714/
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