スーパーの経営戦略入門

2010年10月27日

ハローデイ強さの秘密

借金60億、当期利益1億円の赤字。
潰れる寸前だったハローデイを
18期連続の増収増益という優良企業に育て上げた加治社長。


当時、経営理念は絵にかいた餅状態だったそうです。
加治社長もお父さま(現会長、当時社長)の会社を継ぐつもりはなかったと言います。


その最悪の状態から、
素晴らしい会社ハローデイに生まれ変わったのは、
加治社長のリーダーシップに有ります。


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私達の使命
 ①感謝・感動・ご先祖様の三本柱の実践
 ②寝てもさめても新たな試みの深化
 ③お客様の喜び、感動する姿が私の喜びです

22年度の経営方針
 ①やり遂げよう!部門別損益で全員経営
 ②食の安全・正直・誠実・コンプライアンスの徹底
 ③笑顔で挨拶、お客様の立場フレンドリーサービス
 ④感動フォーラム、プチフォーラムで楽しく作業改善しよう
 
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この思い、方針を従業員全員が理解して、
前向きに取り組む。

現実に現場で、
日々実践して、失敗も含め経験を積む。


それを常に支え、フォローする。

それが、加治社長のリーダーシップです。



■ 感謝

「両親、奥さんに感謝できないのにお客様に感謝できない」と
加治社長はおっしゃいます。

社長自身も、お取引先様、社員への感謝を常々口にされます。



■ お叱りの言葉は、宝の山


ホテル業界の優良企業スーパーホテルの山本会長も
お客様のお叱りの言葉は、埋蔵金だとおっしゃいます。


ハローデイでは、お店の店頭に
お客様からの「お客様の声」のメモを張り出しています。


そして、それは3つに分かれています。

 1.お褒めの言葉
 2.ご要望
 3.お叱りの言葉


お褒めの言葉は、社長も社員の方を目いっぱい褒めます。そして、感謝します。
ご要望に対しては、出来るだけスピードを持って対応します。もし、品揃えなど出来ない内容である場合は、お取り置きなどの対応をとります。
そして、お叱りの言葉。
加治社長は「宝の山」だと言います。

・・・こんなことも出来ていない・・・
再発したことに対しては、
それを防止する「会社に仕組み」がないと考えるのです。


単純に社員を叱るのではなく、
お客様に対して、二度と起こらないようにするためには、どうするかを先に考えます。

そして、注意するのは、先ず上司だと加治社長は言います。

そして、従業員の方々には、
上司じゃなく、お客様のために努力することを説きます。

また、お客様の声は、
経営のアンテナとしての役目もしてくれると言います。
新店のヒントなどとしても大いに役立つとおっしゃいます。
  


■ 寝ても覚めても新たな試み


「私達の使命」の2番目に挙げられていることです。


改装や新店では、必ず何か新しいことを一つすることを念頭に置いて取り組んでいます。

そして、
それを支えているのがパートナー社員(パートタイマー)の参画です。


売り場づくりや商品化、試食などのアイデアの多くは、
パートナー社員の発案によるものが多いのです。


「どうせ仕事するんだから楽しんでください」と
加治社長は、パートナー社員に声を掛け続けます。


■ 社長の思い


社長の仕事とは・・・働いている社員を明るく元気にすること
経営とは・・・・・・「縁」する人たちを幸せにする手段
ビジョン・・・・・・日本一働きたいスーパーを作りたい・・・潰れない
リーダーは・・・・・働いて頂いている方々のおかげだと思って行動すること


正社員が多いことは・・差別化のため
潰れる店とは・・・・・お客様のご要望を聞かなくなくなった店
店は女性と同じ・・・・見られれば見られるだけ綺麗になっていく


3本の指・・・・部下が出来ていないのは、自分のせい。
        ※社員を指差して叱れば、3本の指は自分を指す。
        部下が出来ていないのは、元より、自分の責任という意味です。



如何でしょうか、
伸びている会社。


それは、思いのある会社です。


そして、
何といっても現場の従業員の方々が、
会社の考え、思いを良く理解し、
自分たちが努力する方向を良く理解しているということです。



お店を見て、
物理的な部分を真似ることは出来ます。


しかし、
継続的に進化していける確率は、低いのではないでしょうか。


ハローデイ。
是非何回も、「思いを持って」視察してください。


そして、何より、
加治社長と従業員の皆さんの思いを感じ取りながら
お店を見て下さい。


深い部分が感じ取れるはずです。

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