スーパーの業務改善入門

2008年07月11日

『見える化』の理解と生産性の向上

何故『見える化』が必要なのか


会社や生産現場の効率化をはかり、生産性を向上させ、付加価値を増大させるのが『見える化』の目的です。

『見える化』という言葉をご存知の方は多いと思います。
しかし、『見える化』について、真の理解をしている会社(人)、『見える化』で実際に正しい行動を取っている会社(人)、そして、『見える化』によって効果を確実に出している会社(人)は少ないように思います。先ずは、『見える化』の正しい理解が必要になります。

『見える化』とは字の通り、
 ・商品や備品といったハード的なもの
 ・データや資料などのソフト的なもの
そしてまた、
 ・物の流れや作業の流れ
など『見える化』の応用範囲は、オペレーション全般に及びます。現場のオペレーション全般に関わるすべての人に、「見えるよう」にして共有できるようにすることが重要です。

しかし、ただ見えれば良いということではありません。生産性を上げるために、道具やデータなど色々なツールが目的に沿って活用され、それが機能し、無駄を無くし、効果を上げることが出来るように改善する必要があります。
最近、「他社でも見える化に取り組んでいるらしい。うちでも・・・」というのりで、正しい理解をしていない、形だけの『見える化』は、時間やコストをムダにして効果も生みにくいと言えます。


社内における用語の統一と『見える化』


社内において、用語が統一されていること。そして、その意味がチーム(社内)全員に理解されていることは、非常に重要なことです。

例えば、店舗では、普段毎日のように使用されるカートラックやカット台車、トレーカートなどの台車が数種あると思います。企業によって名前が違うのは構いませんが、社内で名前が統一されていなければ、現場作業で混乱やミスが発生する原因になります。
また、検品という作業がありますが、担当者によっては検品と検収の違いや、検質と検量の意味が理解されていない場合や、間違って理解している場合など現場では多く見受けられます。

スーパーマーケットの店舗では、200種以上の店内作業があります。そして、それに使用する道具類も数多くあります。作業のミスや無駄を減らすためには、道具や作業などの用語の統一が必要です。そして、その意味を全員が正しく理解する上から、計画的に教育の仕組みを作る必要があります。

必要に応じて、社内の用語集の作成やマニュアルの作成と継続修正を行い、用語の『見える化』を推進する必要があります。


作業割り当ての『見える化』


数ある業務の中で、一つひとつをそれぞれ「誰に実行させるのか」を決めるのが「作業割り当て」です。

個人別のスキルの差は当然のことながら、その日の出勤メンバーのチーム構成や教育・訓練など、様々な要素を勘案して、チームリーダーが、その日のベストの作業割り当てを戦略的に作成し活用するのです。

そして、そのためのツールが、「作業スケジュール表」や「作業割当表」です。企業によって呼び方は、異なるでしょうが、『見える化』の重要なツールです。

担当者毎に、それぞれの就業時間の始め(始業時間)と終わり(終了時間)、休憩時間と1日のスケジュールをチーム全員が分かるように、作業場に掲示します。


作業の『見える化』


「作業スケジュール表」や「作業割当表」で担当者別に担当作業を割り当てた後に必要になってくるのが、具体的な作業の詳細です。

商品化加工を担当するメンバーには、その加工の詳細。商品補充を担当するメンバーには、補充する商品などの詳細というように具体的内容の指示が必要です。
そのためのツールが、「作業指示書」です。「何を、何個、どのように」などの指示を口頭で行うのを止め、指示内容を書面で作成し、作業場に掲示し『見える化』します。

  <加工指示書の記載内容>
   ①品 名   
   ②規格・容量 
   ③加工形体
   ④加工数量    
   ⑤品 番
   ⑥優先順位
   ⑦基準時間
   ⑧特記事項

作業指示書を活用することにより、
   ①指示待ち時間の削減
   ②言い間違い、聞き間違いの防止
   ③欠品の防止
   ④作り過ぎ、出し過ぎの無駄を防止
   ⑤移動時間の削減
   ⑥付加価値業務への時間配分増加
など、多くの効果があります。結果的として、ルーチンの作業時間が大幅に削減できます。


在庫の『見える化』


CIMG8423.JPG

バックルームの在庫が、一目で確認できるようにするのが、在庫の『見える化』です。
発注や補充のための在庫確認作業の手間と時間を減らすのが目的です。

  <見える化のポイント>
   ①保管場所を商品分類別や売り場別にまとめる
   ②数が少ない商品は、ストック棚で保管する
   ③単品で数が多いものは、ミニキャリアなどの専用カートに積み込み、
     壁面で保管する
   ④各商品に入荷日を記入する
   ⑤ストック用の箱やコンテナに品名の表示がない場合、アイテムやSKU
     を表示する

在庫の『見える化』は、上記の作業時間短縮の効果のほかにも、
   ①発注精度の向上
   ②欠品の削減
   ③在庫の適正化
など大きな効果が期待できます。


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