スーパーの業務改善入門

2007年04月20日

開店時100%品揃えの実現を考える

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「開店時100%品揃え」の実現という目標を提示すると、指導先の担当者や役員、場合によっては社長から、「無理ですよ」と返事が返ってきます。
どうして無理かと尋ねると、「人手が足りない」、「今でも精一杯やっているけど、どうにもならない」という返事が返ってきます。しかし、本当にそうなのでしょうか?

開店時100%の品揃えは、お客様への約束

結論から申し上げると、指導させていただいたクライアントの殆んどの企業で「開店時100%品揃え」は、実現できるようになります。また、出来なくてはなりません。
なぜなら、「開店」であるからです。
お客様にご不便の無いように買い物していただける準備が出来たから、開店するのです。当たり前のことです。それが出来ないのであれば、開店時間を遅らせなければなりません。(遅くしても、またその時間に間に合わないのですが・・・笑・・・)
お客様からしたら、開店早々買い物に着たのに、目的の商品が無いほどがっかりする事はありません。だから、出来るように(欠品・品切れが無いように)するのです。
「出来ません」というのは簡単ですが、その時点から、お店の衰退が始まるといっても過言ではありません。お店がお客様に継続的に指示される為には、先ず、当たり前のことが当たり前に出来なくてはなりません。簡単に「出来ません」というのは、新入社員でも出来ます。知恵やアイデアでどうしたら出来るか、考え取り組むから、プロとして、お客様から信頼され、支持していただけるのです。アマチュアでお客様に接して、お金はいただけません。
 
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「どうしたら出来るか?」でアイデアが出る

開店時100%品揃えは、たいして難しいことではありません。今までの作業のやり方を変えるだけで、簡単に出来るようになります。そして、一番大事なことは、「どうしたら出来るか」と前向きに考えることです。前向きにチームで取り組めば、アイデアが湧いてくるはずです。簡単にテクニックをお教えしましょう。
 ①改善目標のメンバーへの説明 (例:開店時、欠品・品切れ0)
 ②作業指示書の作成と効果的活用
 ③作業割当て表の作成と現場での修正指示(コントロール) 
 ④目標達成の為の、作業者に必要な技術レベルアップのためのOJTの定期実施
 ⑤定期的な検証と改善実施

小さな改善が、将来を変える

では、A.「出来ません」と答えるチームとB.「どうしたら出来ますか」というチームのチーム力と、将来の売り場の違いを簡単に考えて見ましょう。

 A.「出来ません」チーム
  ①始からやる気がない
  ②開店時、欠品だらけ
  ③時間が過ぎると商圏内の競合店と比べてサービス・レベルが相対的に低くなる 

 B.「どうしたら出来ますか」チーム
  ①何とかしようと前向き
  ②短期間に開店時、100%品揃え達成
  ③ピーク時、100%ボリューム陳列達成
  ④開店15分前、100%品揃え達成
  ⑤開店15分前、100%ボリューム陳列達成
  ⑥余った時間を、推奨販売や試食販売に活用
  ⑦CSレベルアップ
  ⑧全員の意識とスキルの向上

どうでしょうか、貴方の売り場はAチームBチーム、どちらでしょうか。
「どうしたら、出来るか?」が乗用なのです。



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  • T.K.さん より:

    流通小売業向けのアウトソーシングサービスの営業をしています。
    店長の仕事とは何か、外注化によって生まれた余力でパートをどう戦力化するかの提案に悩んでいた時、このブログの内容は大いに参考になりました。
    補充やレジ、改装などの外注化を勧めるにあたって、小売業にとって大事な事は何かが分かりましたので、今後の商談に説得力が出そうです。
    ありがとうございました。

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