スーパーの営業戦略入門

2013年03月05日

ゴールデンウィーク精肉部門・販売戦略 【食品商業4月号】掲載

精肉部門における「初夏の売場づくり」で、はずすことのできないポイントの一つは、なんと言っても青果部門とのコラボ。この時期は出回り量も増え、美味しさが増してくるアスパラ、ピーマン、おおば、にんにく等、肉類と相性の良いベストパートナーが豊富にあります。二つ目はGW、野外でのレジャー、バーベキュー食材の提案があげられます。

又、食卓の主役も煮る (鍋)から焼き(ロースト)に切り替わり、焼き材の動きが活発になってきます。畜種の中でも豚肉の伸びが良くなり、普段のおかずとして、食卓への登場頻度が増してくる、まさに売込のチャンス到来。
徹底したメニュー提案で売場の活性化と楽しさを演出しよう。


★注意する売場作りのポイント

 ☆一つのメニュー提案は3~4日とし、期間を伸ばすことなくメリハリをつける
 ☆一畜種一品に絞り込み単品訴求
 ☆レシピ(カラーの美味しそうな料理の写真付き)とそのリーフレット
  (材料、作り方の書いてあるもの)を必ずセットで添える
 ※生の商品サンプルはより効果的
  (色、鮮度には徹底注意。劣化したものは逆効果と心得よ)
 ☆関連販売は関連商品もしっかりとフェイス、量を確保し、売込を図る(関連陳列ではない)
 ※他部門とのコラボのため徹底してコミニュケションをとること



■初夏の好適メニュー例

【お手軽・簡単調理で汎用性の高い豚肉、ベーコンの強化】


  [メニュー例]                  [展開方法]
 1.アスパラの豚バラ肉巻き          関連販売  商品サンプルの演出(資料有)
 2.ベーコンとアスパラ炒め          関連販売
 3.豚ロースうす切りとおおばのサンドカツ 関連販売  商品サンプルの演出(資料有)
 4.豚挽き肉とピーマン(ピーマン肉詰め)


【今年は骨付き肉でBBQの提案】


今年のGWメニュー提案はバーベキューに照準を合わせ売込にチャレンジ
BBQといえば焼肉&焼きそばといったポピュラーメニューの鉄板や網で焼いて食べる食材の提供から、少し手を加えた、ちよこつとリッチなシーンを想定した商品メニューでBBQを盛り上げてみよう。


昨今、アウトドアグッズの中で、注目を集めてきているダッジオーブンがある
煮るのはもちろん、焼いたり蒸したり、パンも焼ける!まさに「魔法の鍋」BBQのときに使うと料理の幅が格段に増えるといわれている優れもの。ダッジオーブン料理レシピも数多くネット上に公開されておりメニュー選択がしやすいのもありがたい。


又、販促として現物のダッジオーブンの陳列やオーブンそのものを関連商品として販売するなど、店舗規模、地域性を考慮しチャレンジしてみるのも面白いものである。



■売込商材

【豚バックリブ(ベイビーバックリブ)の売込】


※バックリブ…ロース肉側の骨付きバラ肉、骨と肉付きのバランスも程よく柔らかい
スペアリブは肋骨周りの骨付き肉を言い肉厚であるが、バックリブは小ぶりにカットされて柔らかい、カット方法の違いからベイビーリブといわれ、子豚ではない。
(日本ではバックリブを優先して加工すると流通の主となるロース肉の肉が崩れ、価値がなくなるため出回らない。輸入品で対応)
SMで売られているスペアリブは豚肩バラがほとんどで脂肪が多く、肉厚でやや固め
(スペックと価格)
現在出回っているスペックは0.9~1.3Kgで一枚1000~1300円程度で販売可
(展開方法)
商品化は一枚ものそのままのブロックとハーフカットの2本立てで売込(資料有)
※商品化のポイントとして骨側の甘皮をとり、肉離れが良いようひと手間入れましょう
(料理メニュー)
グリル(タレに漬け込みロースト)と煮込み(ダッジオーブンで煮込み)など
※仕入のポイント
とりわけアメリカでは、皆に好まれるポピュラーな食材で自己消費されるため輸出に回る量には限りがあり、輸入に頼らなければならないので、USポーク扱いメーカーに早めにアプローチする必要がある。
今の供給状態は現物紹介による在庫の買い付けであり、時により、有る無しが発生する
大きな量を確保するならば、事前に期間、販売量を打合せ、計画を立てることが無難
である。


【牛骨付きカルビの売込】


外バラを骨が付いたままスライスカットした焼肉材、原料は国産、輸入とあるが、規格の安定性、コストを考えるとUSボンインショートプレートが最適。
売価も2000~2500円/Kgで販売できることから、内容量も500g、1000gとやや大きめなボリュームサイズで仕掛けよう。
(料理メニュー)
グリル(タレに漬け込みロースト)で骨付き肉の美味しさを味わう


【若鶏骨付きモモの売込】


クリスマス需要を除くと極端に販売数の落ち込む品揃え商品に甘んじているが、骨付き肉の美味しさと、見た目の豪華さを豪快に手づかみで食べるBBQの一品に加えたい。
サマーシーズン一杯までは屋外でのBBQ食材として、もう一つ売りの山づくりにトライ。
消費者の購買は食べるシーンから、1人○○本と想定して、調達に来るので、ここでは、一本○○円というバラ売りも考慮に入れた展開も面白い。出来れば、BBQ用シズニングスパイスの小売用小袋やローストチキンのタレも併売をしたいものです。



■商品化のポイント

味のなじみやすさと食べやすさを考えて、骨面及び関節にはナイフ処理を確実に行いましょう。                   サンプル写真(資料有)

【若鶏丸の売込】

骨付きモモ同様極端に販売数の落ちる商品であるが、ダッチオーブンでこんなものも出来ちゃう、場を盛り上げるまさに驚きのローストチキンの提案にチャレンジ。
※売り込みサイズは1.2~1.5Kgサイズの小ぶりの丸鶏


提案もしくは量販用平台のある店舗は商品を集合陳列、何を売っているのかがすぐにわかるビジュアルに訴えた展開に注力。
ここでも欠かせない必需品は、レシピ(カラーの美味しそうな料理の写真付き)とそのリーフレット(材料、作り方の書いてあるもの)を必ずセットで添えることが重要。
※生の商品サンプルはより効果的(色、鮮度には徹底注意。
  劣化したものは逆効果と心得よ)

「おいしさ」「楽しさ」「簡単便利」をしっかりアピール。
今年のBBQ売場の狙いは、リーズナブルな価格で、ちよこつとリッチに皆で楽しめる食シーンの手助け。


効果を大きくするためにも、事前に計画を立て、試食販売にもチャレンジしよう。

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