スーパーの業務改善入門

2015年10月28日

結果を出した仕組みとオペレーション

今年の7月のクライアント2社(何れもスーパーマーケット)での出来事です。
一社は北陸、もう一社は九州です。

北陸の会社は、7月上旬に青果部門のチーフが、同じく月末にサブ・チーフが退社しました。
九州の会社は、7月の末に青果部門のサブ・チーフが退社しました。

北陸の場合は、個人的な問題が起こり(起こし)、退社せざるを得ない状況になってしまったということでした。サブ・チーフは、チーフが辞めたことにより、全体とのコミュニケーションが取れなくなり退社することになってしまいました。特に前向きで、スキルも高いレベルで会社としても大きな損失となりました。

九州の場合は、国内の景気改善の追い風により、国内トップメーカーの九州工場の増員募集があり、そちらに就職したという内容です。

7月といえば、地方のスーパーマーケット企業においては、非常に重要な月です。年末年始商戦と同じかそれ以上の8月の盆商戦の準備時季です。

2社のオーナー、特に残された部門担当者は、青ざめていました。

全く心配ない ・・・ 良い経験が出来る


「全く心配ない」と私は、オーナーとメンバーに言いました。

普通心配するなという方が無理かと思います。
しかし、私には確固とした自信がありました。
それは、どちらの会社の青果部門も、仕組みが出来上がっていたからです。

幾ら頭数が多くても、仕組みが出来ていないチームは、多いことで逆に多くの人時ロスが発生します。

ここで言う仕組みとは、
⇒ 無駄な在庫の削減
⇒ バックルームレイアウト(設備機器)の効果的配置
⇒ カートの効果的活用訓練
⇒ 作業段取りづくり
⇒ 両手作業訓練
⇒ 作業指示書の活用
などです。

これらのことが仕組みになっていない会社は山ほどあります。
私の経験では、出来ていない企業の方が圧倒的に多いのです。
YT品質劣化・白菜 YT不良品の山 YT補充作業
↑ 訪問当初(品質劣化品の陳列、不良在庫の山、非効率な補充作業)

この紹介した2社は、それなりのレベルで、これらのことがチームの中で仕組みになっているのです。
ですから、私は、「全く心配ない」と言ったのです。

『経験の長さ』ではなく、『経験の質』によって結果が変わる


北陸の会社の新チーフは、青果部門の経験は1年と少ししか有りません。先述したとおり、チーフとしては、なったばかりです。
九州のチーフも、コンサルティングを始めて2年目に入ったところです。

両社とも、訪問当初は不良在庫が多く、作業の処理スピードは遅く、作業の進め方や方法もバラバラでした。
当然ですが、作業指示書など存在していませんでした。

それなのに、なぜ出来たのか?
それは、業務改善の活動に素直に取り組み、上記で示したような、仕組みが出来上がっていたからです。
どの仕組みも、大きな結果を出すために重要なのですが、特に今回の場合は、この中でも、作業指示書の作成と活用は効用が大きかったと思います。
SM作業指示書       SM両手作業 
↑ 青果部門の加工指示書(カットフルーツ以外) ↑ カートの効果的活用と両手作業

思った以上の結果


経験不足から多少のミスは有ったものの、結果としては十分なものとなりました。

特に、北陸のクライアントは、チーフとサブ・チーフが抜けた状態ですから、本人の不安も並大抵ではなかったと思います。店内での他の部門の応援も有りましたが、しっかりとやり遂げ結果を残してくれました。
そして、営業利益では、九州のクライアントも最高益です。9月、10月も絶好調です。

「ピンチをチャンスに」と言われますが、この2社の事例は、まさしくこれに当たる出来事でしょう。

そして、何より、一番の成果は、彼ら二人が、この経験したことのない厳しい状況で、責務をやり遂げたということです。
そして、また、この経験が、彼らの能力を確実にレベルアップさせたとうことです。

SMBQセット SM盆果物・お供えセット

ノウハウよりはるかに仕組みが大事


多くの人は、売り上げを上げるためのノウハウを追っています。
しかし、本当に大事なのは、結果を出す(出し続ける)ための仕組みです。
多くの人が、このことを解っていません。

成功事例は、優良先進企業や各地域で元気な店舗の売り場を観察すれば視ることができます。
しかし、大事なことは、その現場では解らない、
「どういう仕組みでやっているのか?」
「どの様な考え方や思い出やっているのか?」
「オペレーションはどうしているのか?」
などの本質的な部分は、診ることができません。

他社がやっていることを真似して成功することもありますが、失敗するのは、このことが解っていないまま行動するからです。

例えば、オペレーションが理解できていなければ、ルーティン(日常業務)とは別に仕事をこなす事になってきますので、残業が増えたり、現状の実務が手抜きになってしまいます。
この様な状態では、長続きしません。

仕事は、思いと仕組み、そしてリーダーシップが大事なのです。



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