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賢者は方法を知ろうとする。愚者は答えを聞こうとする。

私が、座学セミナーの出席者やクライアントの実地指導のミーティングの時、最後に質問の時間を取りますが、質問をする人達は、大きく分けて3つのタイプに分かれます。

先ず、一つ目のタイプは、「答えを聞こうとする」人です。
まだ、行動は起こさないかもしれないが、「とりあえず聞いておこう・・・」という場合などです。
しかし、答えが分かったからといって、成果に繫がる行動が取れるとは限りません。

二つ目のタイプは、「方法を知ろうとする」人です。
今、現実に行なっていること、具体的計画を立てて、これからスタートを切ろうとしている場合など、方法が分かれば、さらに色々な可能性が見えてきます。

そして、
三つ目のタイプは、何のためにその質問をしているのか「分からない」人です。
どうでも良いようなことや、趣旨(目的)が理解できないような質問をしてくる人です。

学生のときは、良い点数を取ることを考えればよかった。決まった答えがあった。

しかし、学校を卒業して仕事をするようになると、
「答えがない」ことや
その「答えが一つではない」場合がある事を現実として知ります。

特に現在は、市場環境の変化とそのスピード、顧客ニーズの変化とそのスピードなど、あらゆるものの変化とそのスピードが速くなって来ています。

このような時代になると、答えを知ったからといって、その先ずーとその方法で成功するという保証はありません。

■ プロセスの重要性

また、仕事は答えよりも、答えを出すためのプロセスが重要であり、そのことによる経験が、個人やチームの大きな力となります。

たとえ失敗したとしても、その失敗の経験から、
「次は、こうしてみよう・・・」
「こうゆう時は、こうしたら駄目なんだ・・・」
と、前向きに考えることが出来れば、失敗が貴重な経験になります。

答えを知ったとしても、経験を踏まなければ、意味がありません。顧客が求められるニーズが変わってしまえば、柔軟に対応できなくなり、顧客の支持が得られなくなります。

私たちコンサルタントの仕事の本質の部分は、クライアントに仕事の仕方を教えることです。

「魚自体を与える」ことではなく、「魚の捕り方」を教えてあげることです。

それも、
高い目標を立て、
正しいルールの中で、
要領よく合理的に、

です。

会社の上司の仕事も同じことなのです。

■ 部下に何を教えているか

しかし、残念ながら、私の経験からして、「魚の捕り方」を教えてあげることをしていない上司、また、上司本人も「魚の捕り方」を知らない人があまりにも多くいるように思います。
「こうすればいいんだ!!」
「俺の言っているとおりやればいい・・・」
では、部下は、本当の力を発揮しません。

部下は、「魚の捕り方」が分かれば、正しい行動を起こします。日々の経験の中から「要領」が分かってくると、仕事が楽しくなってきます。
そして、捕った魚が食べるだけでなく、「お金(インセンティブ)になる」ことが分かれば、俄然意欲が湧き、仕事はもっと楽しくなることでしょう。


失敗をしながらも、前向きに行動をしている人は、方法を知ろうとします。
「もっと成果を大きくする方法はないか・・・」
「もっと効率を上げる方法はないか・・・」

一方、行動をあまりしないで、机上で考える事の多い人は、
答えを聞こうとする傾向が多いように思います。
「マニュアルを先に作ろう・・・」
「会議をしっかりやろう・・・」
と、時間だけが過ぎていきます。

失敗もしない反面、ある一定期間に経験することが少ないので、付加価値を最大化することは、難しくなります。

魚のいない海で、魚を釣ろうとします。当然、魚は釣れません。


■ 賢者は、歴史から学び、愚者は、経験から学ぶ

前向きな行動を取っていれば、質問すること、したいことが分かります。
前向きでなければ、何を質問して良いのかも分かりません。

「賢者は、歴史から学び、愚者は、経験から学ぶ」です。

ここで言う歴史とは、自分以外のすべての人を先生と考えて行動すること。経験は、自分自身の未熟な知恵と乏しい知識のことだと思います。

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