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作業指示書と販売データの活用

「ベテランの青果担当チーフ山本が退社しました」とクライアントのオーナーから連絡を戴きました。

数日後の訪問日、開店時間前に店内に入り、青果売場を確認すると特に大きな問題はない様子。
作業も淡々と進んでいます。

「おはようございます」と新しいチーフ鈴木(仮名)さんの元気な挨拶。
鈴木さんが新チーフです。

今まで、ベテランの山本(仮名)さんがチーフで長年やって来て、鈴木さんは2年ほど前に入社した若手の社員です。

前回訪問した時の鈴木さんと今回の鈴木さんは、顔付が別人のようです。

「自分が責任者である」というような、しっかりした顔付に変わっています。


■ 聞くことの大事さ

鈴木さんから、仕事に対する質問が次々に私にあります。

このようなことも前回の訪問の時には無かったことです。

今まで、たまにあった質問は、どれも的を得ていませんでした。
山本チーフの下で随分遠慮があったのでしょう。

しかし、今は全く違います。
鈴木さんの「やる気」を大いに感じます。

質問をすること、そして、質問を出来る相手を持っているということは、人生において重要なことです。

鈴木さんの前向きな姿勢は、こちらも人生の先輩として、とても嬉しく感じます。


■ 作業指示書と販売データの活用


今回のチーフ交代で、大きな問題が発生しなかった原因に『作業指示書』と『展開計画書』と『販売実績データ』の活用があります。

鈴木さんは、ベテランの山本チーフがいなくなって、最初はとても不安でパニックにもなったはずです。しかし、数日たった今、日々の作業は何の問題もなく進められています。

ここ数ヶ月、私の指導の重点項目が、『作業指示書』と『展開計画書』と『販売実績データ』の活用でした。

鈴木さんは、完全ではありませんが、そこそこのレベルまでマスターしてきていました。そして、一番大事なことですが、毎日続けて、指示書やデータの活用をコツコツやっていたのです。

作業指示書は、文字通り『今必要な作業』を加工や補充などの作業担当者に、的確に指示するためのものです。

展開計画書は、明日(今後)の売場を、どう効果的に作るかの計画を組むためのものです。

販売実績データは、直近の単品の日別(曜日別)の売れ数がどう変化しているかをつかみ、発注や売り場づくりに活用するためのものです。

鈴木さんは、そこそこのレベルまで、これらが活用出来るようになっていました。

大事なことは、作業を『段取り付ける』ためのツールが『そこそこ』のレベルでも活用されているという点です。鈴木さんは、この『仕事の段取り』を身に付けてきています。

ベテラン社員であっても、この『仕事の段取り』がヘタな人が非常に多いのには、私も現場で指導をしていて驚かされます。

いくら戦略を立て、立派な計画を立てても、この『段取り』が悪ければ、得られるはずの成果を大きくすることは出来ません。

鈴木さんには、これから沢山の事を勉強してもらわなければいけませんが、私は、鈴木さんに大きな可能性をかすかに感じています。

おそらく、ここ数ヶ月で大きな成長をしてもらえることと思いますし、私も最大限のフォローをしていきたいと思います。

若いリーダーが、幾つもの失敗を繰り返し、経験を積み、すばらしいリーダーになることを心から祈ります。


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