スーパーの業務改善入門

2017年11月15日

人手不足を簡単に解決する方法

そもそも人手不足とは、どういうことでしょうか?

一般に言われている人手不足とは、処理すべき作業や業務に対して、人手が足りないということだと思います。猫の手も借りたいといったところでしょう。
こうなると、加工作業や陳列作業が滞り、売上を上げられない状態になることや、それらの需給ギャップを埋めるために、担当者の残業が多くなる状態のことを意味することだと思います。
そして、この様な場合、作業する人の頭数がそろえば万事解決すると思っている人が多いと思います。

しかし、好景気により、募集しても思う様に人が集まらないのが現実です。
特に、小売りや飲食などの業種では、深刻です。1991年2月まで続いたバブル期にも、現在と全く同じ状態が有りました。

優良な企業は、いち早く生産性に目を向け、作業改善や物流の見直し、在庫削減など、少しずつ、そして確実に業務全般の改善に取り組みました。
しかし、その反面、業務改善が出来ず(遣らず)に、低生産性、低収益、低賃金の企業も多く有るのが現実です。

OX補充作業・惣菜2

一人当たりの生産性が重要

社会的な構図はどうすることも出来ません。
であれば、何が出来るかという視点が大事になってきます。

人手不足の改善策として、すぐに考えられることは、
① 募集するときの賃金を上げること
② 現状社内にいる従業員の作業処理能力を上げる
③ 全体の仕組みを見直し、店内作業工数を減らす
ことなどが考えられます。

① については、簡単な方法なのですが、生産性が低く営業利益が低い企業にとっては、難しいと言えます。
現実的で、投資費用が少なくて済む方法としては、②と③に注力することです。

人手不足を改善するためには、1人当たりの生産性を上げることを最優先に考えるべきです。
生産性を向上させて、人件費に対する投資効率を上げるという、ビジネスの根本的な部分に注力して、問題を解決すべきです。


1~2割程度の改善は可能

業務改善のコンサルティングの経験から言うと、特に生産性を意識していない現場の改善を行うことにより、1~2割の人時削減を実現することは十分可能です。
過去に事例は沢山あります。

作業の段取りや手順を変えたり、作業動作を変え個人の作業処理スピードをアップさせたり、無駄な在庫や作業を削減したりして、業務全般の改善をすることにより、生産性は飛躍的にアップします。

そして、多くの場合、単に作業処理能力がアップするだけに止まらず、粗利益アップ、売上高アップにも貢献することになります。
結果的に、生産性は大きく向上することになります。


正しいサイクルを回す

人手不足と言っている企業の多くは、
低い人時売上高(低い人時生産) ⇒低い営業利益 ⇒低い賃金(報酬)、の常態になります。

人手不足を解消するためには、
高い人時売上高(高い人時生産) ⇒高い営業利益 ⇒高い賃金、の常態にする必要が有ります。

そしてこのことは、生産性が低い企業にとっては、伸び代(成長の余地)が有るのですから、十分可能性が高いと言えるのです。

その為には、従業員の教育訓練による業務スキルアップや、社内の仕組み全般の見直しが必要であるのです。


スタートが大事

何れにしても、改善のスタートを少しでも早く切ることです。

改善行動を取らないことは、将来のマイナスを大きくすることになり、それは、加速度的に大きくなる可能性が高いと言えます。
そして、取り返しがつかない状態になることも・・・。

リーダーは、現場に目をやり、1人ひとりの作業(能力)確認や、日々やっている業務の中で、役に立たないものを止めたり、外部に委託(アウトソーシング)したりして、店内作業を減らすことなど、すぐに出来ることから始めることです。


数値で管理する癖を付ける

売上や粗利益の数値ばかりを見ていて、その他の実績数値を見ていない企業は多いものです。
その様な企業の場合、人時売上高や人時生産性の数値が社内に存在していないことが多く見受けられます。このような企業の場合、当然ですが、予算化などされていないのが現状です。

これだけ、人が足りないと日々ぼやいているのに、頭数のことしか考え切らなければ、将来は、「かなりヤバイ」と言うことになる、のにです。

売上高や粗利益高と同じように、人時売上高や人時生産性を日々の管理数値として持つべきです。
各チームの担当者全員の人時(作業時間の正味のトータル)に対して、売上高(人時売上高)や粗利益高(人時生産性)が、どれくらいなのかを、全員が見られるようにするのです。

当然ですが、売上の伸びが低下している場合は、基本的にトータル人時も下げる必要が有ります。


低生産性のチームは改善幅(伸び幅)が大きい

先ほども触れたように、低い生産性のチームの場合、上がる可能性が非常に高いと言えます。
低ければ、上げれば良いだけです。悲観することは有りません。

考え方で、行動が変わり、結果を変えるのです。

具体的なことについては、弊社の他の関連記事を参考に仕立てもらえればと思います。
机上の空論ではなく、現場で実証済みですぐにでも出来る、そして、結果を変えることの出来る、具体的な方法が書かれています。参考にしてください。

★3ケ月で、500万円の営業利益アップ
 ⇒http://www.summit-rc.com/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/4164/
★時給を上げて、人件費を下げる ⁉ 究極の生産性向上策‼【商人舎Magazine10月号】原稿
 ⇒http://www.summit-rc.com/blog/improvement/4131/
★人手不足解消と賃金アップ
 ⇒http://www.summit-rc.com/blog/4102/  

教育訓練やコンサルタントに投資する

人件費を単に経費と考えてはいけません。
人件費は、経費ではなく、『投資』と考えるべきです。

経費と考えれば、維持や削減の方向になります。
一方投資は、掛けてリターンを求める対象になります。
この考え方の違いは、時間の経過とともに、得られる結果に大きな差を生むことになります。

後者は、従業員一人ひとりの成長に繋がり、リターン(効果、利益)を確実にする可能性を大きくすることになります。
そして、従業員の報酬アップ、やる気アップに繋がり、更に会社のリターンは確実に大きくなるのです。

その意味からも、業務改善は専門のコンサルタントに依頼することが得策であると思います。
(決して、サミットリテイリングセンターに限ったことでは有りません)
結果を得られるまでの時間を少なくして、将来の利益拡大など、費用対効果は非常に高いと言えます。

そして、何より、従業員やリーダーのスキルアップ(考え方、知識、技能)により、会社の財産価値を更に大きく高めることになるのです。



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